ソマティックとは|セラピー心理学用語|メンタルヘルス

ソマティックとは?

近年心理学の分野で、「ソマティック」という言葉がよく使われるようになってきました。

ソマティック(somatic)とはギリシャ語由来のsoma(=ボディ、身体)に関連した、という意味の英語です。

従来心理学では、カウンセリングを中心に「言葉」でこころの健康回復を図る方法が一般的でした。

しかし近年の脳科学の発展により、身体が精神に及ぼす影響の大きさが次々と証明されたため、こころの健康回復のために、身体にアプローチする方法が注目されてきたのです。

ソマティック~身体アプローチの具体例

主な身体へのアプローチは

  1. 身体に触れる
  2. 身体を動かす
  3. 身体を感じる

などがあります。

身近な例でいえば、赤ちゃんが抱っこされると安心したり、ジョギングしたら気分がスッキリした、なども身体にアプローチしたのに、結果として心が癒されるソマティックな一例です。

臨床心理の現場では、トラウマやPTSDの治療に身体感覚を利用して、意識や感情の乖離を回復するメソッドを用いる先生もいらっしゃいますし、ポリヴェーガル理論もソマティック心理学に含まれます。

その他にも、ソマティック心理学の分野には

・ボディーワーク(ロルフィング、アレクサンダーテクニック、フェルデンクライス他)

・マッサージ等の手技療法

・ダンス・ムーブメント・セラピー

・マインドフルネス(センサリー・アウエアネス、ヨガ等を含む)

なども含まれます。

ソマティック~「ココロとカラダ」は、元々はひとつ

筆者自身もストレスマネジメント研修の講師として、マインドフルネスの方法をお教えすることがあるのですが、「体を感じる」マインドフルネスを実践すると、自分の体が心の深い部分、日常では気づかないような深い感情と強く結びついていることに気づいて、驚かれる参加者の方が多くいらっしゃいます。

近代科学は「ココロとカラダ」を2つに分けて取り扱ってきましたが、元々は1つ。東洋医学では「心身一如」という考え方が昔からあります。

カラダの健康を取り扱う医療で、統合医療が広がっているのに呼応するように、ココロの健康を取り扱う心理学でも、ソマティック=「カラダから入って、ココロを癒す」方法が、いま注目されているのです。

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