職場にちょっと苦手なタイプの人がいる場合、
その人と少し距離をおくのがベストですが、
仕事の事情などでできない時は、どうしたらよいのでしょうか?

自分が本当に追い詰められている時は「非常事態」。
なんとしてもその部署やプロジェクトから外してもらうなどして
その人からいったん逃げることが必要です。

でもそこまでではないけれど、
毎日ちょっとイラッとしたり、ちょっと辛くなったりなど、
何かネガティブな感情が出てくるときは
どうしたらよいのでしょうか?

ネガティブな感情が埋まれると人は不快に感じるので、
それをなるべく感じないようにしようとするのが普通ですが、
敢えてその逆をして、その感情にフォーカスしてみると、
自分の中の大きな発見や成長につながることがあります。

「その人と距離を置けない」という状況を変えられないなら、
この「逆境を利用して、自分を成長させる」方が
心のエネルギーに無駄がないかもしれません。

自分のネガティブな感情への寄り添い方は
いろいろありますが、
次にご紹介する「4つのA」ステップは
とても効果的な方法です。
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<ステップ1> Acknowledge(気づく)
自分の中にその人に対して
怒りや悲しみなどのネガティブな感情が
出てきたことに気づく。
(例:「Aさんの仕事のやり方が許せない!」)
 
<ステップ2> Accept(受け入れる)
そのネガティブな感情があることを否定したり、
追い出したりしないで、
「○○という気持ちが、自分の中に出てきました~」
などと頭の片隅に置いておく。
(例:「許せない!という気持ちが出てきたね~」/「許せない!って思ってるんだね~」)
 
<ステップ3> Allow(認める・許す)
時々少し遠くから、その感情をやさしく観察して
どのような変化(トランスフォーメーション)が
起こるかを”見守り続ける”。
(むりやり変化させようとはせずに、
数日、数週間など
“時間をかけて待って”あげるのがポイント。)
 
そのトランスフォーメーションのプロセスの中で、
自分の考え方のクセや、その原因となる「心のとげ」
(触れられると痛くて過剰反応してしまうポイント)
を発見することができます。
 
それを発見すると、
自分の不快な感情が昇華されて、
自然に気持ちが楽になります。
 
その後は、また同じことが起こっても
もうあまり不快に感じなくなります
 
<ステップ4> Appreciate(感謝する)
自分が楽に、不快さが減ったことを実感し、
一歩成長するきっかけとなった
その感情(や相手、出来事など)にも、少しだけ感謝できるようになる。
(例:Aさんのやり方がいいとは今も思わないけど、
まあそれはそれで仕方ないかな~とも思えるようになった。
少し自分の度量が増えたのも、Aさんのお陰だな。)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
「心のとげ」は、自分の「考え方のクセ」をつくり、
ネガティブな感情や言動を生み出す元となっているもの。
 
誰もが持っているものですが、
この「とげ」が少ない方が、ストレスも少なくなるので、
「とげ抜き」をしておいた方が、楽になります。
 
自分の周りにいる
苦手なタイプの人を不快に感じる場合は、
「心のとげ抜き」のチャンス☆

そのネガティブな感情に
「4つのA」ステップを試してみると、
自分の中にある「心のとげ」に気づき、
「とげ抜き」が自然に形を変えて
なくなっていくのを経験できるかもしれません。
 
「苦手な人」が、実はそのきっかけをくれる
最良の先生になることも多かったりします。
 
相手が精神的に健全で、自分にも心に余裕がある時は、
自分のネガティブな感情を否定せずに
「4つのA」でやさしく寄り添って
あげるのも一つの方法。
 
気になった方は、試してみてくださいね。

上記の「心のとげ」や「4つのAステップ」は
弊社の法人向け集合研修「認知行動療法研修」や
アンガーマネジメント研修」でご紹介するスキルの一つ。

研修では理論だけでなく、グループ・ワークショップ形式で
実際に一つ一つのステップを体験しながら学ぶことができます。

他にも「対人コミュニケーション研修」や「セルフケア呼吸体操研修」、
管理職が最低限知っておくべき「ラインケア研修」など
各種法人向けメンタルヘルス研修やストレスマネジメント研修の
メニューをご用意しております。

主なメニューはこちらからご覧いただけますので、
自社の従業員のための教育研修をお探しの方はどうぞご参照ください。